凍結酒：暑い日に、最高の日本酒の楽しみ方のひとつ

猛暑の中、 正しいオヤG道 のひとつ。

酷暑の日に、 日本酒で涼んで楽しむ 。

「ハイハイ、お決まりの冷酒ですよね～♪」

仮にも 酒好き & カクテルマニア を名乗る 人力め、 こんな安い答え のために記事なんか書きません！

一般に カクテル というのは 混成酒 全般を指す言葉ですが、ごく一部、 飲み方としてのカクテル もあります。

ショットガン なんぞはカクテルというより 飲み方の遊び ですな。

さてさて、正しい悪人オヤG たるもの、日本酒のひそかな楽しみ方のひとつやふたつ、知っていなければね ♪

カンタンですから、お試しあれ！

まずは、 ソコソコおいしい日本酒 を用意しましょう！　高い酒 でなくてもいいのです！

ただ、オススメは 純米酒 ですね。

はい、チト横道に外れますが　純米酒 の定義、自信を持って、ゆらぎなく、人さまに説明できますか？

答えはカンタンなのですですが、ご存知の方、面倒な方は読み飛ばして下さい。

【純米酒】

「米、米こうじ、水だけを原料としたもの」

・・・あったりまえだろ！

はい、その通りですが、意外に日本酒の現実を知らない人、多いのですよ。

(フツ～、そんなことワザワザ調べたりしませんものね。）

実は一般のお手軽な日本酒、または 熱燗向けの日本酒 は、

「純米酒」ではなく、「本醸造」なのです。

「本醸造」というのは、 純米酒の材料、「 米、米こうじ、水 」の他に、必ず 醸造用アルコール が入っています。

元々は、戦後の物資不足の時代に 合成酒 として、手軽に大量生産するためにアルコールを加えて製造したのが

悪名高き 三倍醸造 といわれる水増し製造法で、この延長が醸造酒 や 本醸造 と分類されるのですが、

なにも悪いことばかりではありません。

ここまでを読むと 純米酒 だけが正しい日本酒のように思えるかもしれませんが、そうではないのです。

なぜなら、

純米酒は、成分の宿命として、熱燗にできない

という制約があるのです。

生酒 である純米酒を無理に熱燗にすると 味が破壊され、とてもまずい酒 になってしまうのです。

なので 純米酒は「冷や」か「冷酒」、百歩譲って「ぬる燗」まで という常識ができたのですな。

そして 熱燗にしてもおいしく呑める 作り方の一つが、アルコールを人工的に加えて味を調整できる 本醸造

なのです。

もちろん現代においては、悪意なく 手頃な価格で、ソコソコおいしく楽しめる日本酒を造る方法 として、

今日までの日本酒界を支えた技術革新 でもあります。

ですがそういう次第ですので、純米酒の熱燗 なるものは存在せず、よもやそんなものを出してくる店は

絶対に信頼してはいけない のです。

熱燗には、「本醸造」

なので、間違っても、

「熱燗は純米酒が最高だよ！」

なんていうおバカな輩（やから）を信用しないように気をつけましょう!

これは、 日本酒をたしなむ者の基本の心得 なのですが、意外とご存じない方も多いのでは？

（ 下手に呑み屋でこんなこと言うと、大恥をかくことになりますから～！ ）

さてさて、閑話休題

本日の呑み方のオススメは 端麗呑み口の純米酒 であり、一部では、純米酒の上に位置づけられる 吟醸酒 以上

を使うのもよろしいのですが、ここでご紹介する呑み方は 素の味わい 以上においしくなってしまう飲み方なので、

ソコソコの純米酒、できれば飲み口は「淡麗」がオススメ で充分です。

吟醸酒 、 大吟醸 の説明は割愛しますが、検索すればすぐにわかるので、ここでは「60％、50％」というキーワードだけを記しておきますね。

（もともとは、純米酒前提での精米歩合 で定義されたものなのですが、最近は解釈も広がり、醸造用アルコールを
　加えたものも、吟醸酒 、 大吟醸 に組み入れられるようになっています。）

さて、人力めご紹介の 夏のオススメの呑み方 とは・・・凍結酒 という方法です。

お好みの 純米酒 を・・・

ペットボトルに移して、冷凍庫で凍らせます。(半日以上）

はい、ここで 凍らせると、ビンがパンパンになって割れたりするよ～！ と思ったアナタ、ご安心を！

日本酒は、普通の冷凍庫ではカチカチには凍りません!

そして、

まさにこれが、ミソなんですね～♪

こんな感じの シャーベット状 になります！

この状態を「凍結酒」と言います♪

おもむろに 冷酒グラス に注ぎましょう♪

この時に、人力めがなぜ「ペットボトルへの移し替えを推奨したか」 がわかる筈！

ガラス瓶のままだと、

シャーベット状の「凍結酒」がビンから出てこない！

ペットボトルだと、空気をうまく使ってボトルの側面を押すと、絞り出せますから ♪

こんな感じになります～♪

アップで・・・

コレ、メチャメチャおいしい飲み方です！

これ、 人力めはハタチの頃、バイト先のレストランで教わりました。

【ご注意！】

初回は、冷酒グラス３杯までに留めて下さい！

そうしないと、飲み口が良すぎて、際限なく呑み、翌日 お約束のヒドイ目 に合いますから～！！

少しづつ「 酒量を測って呑む 」。

これもまた、大人としての良い呑み方 ではありませんか！

どなたにもできるおいしい楽しい飲み方ですので

ぜひ、お試しあれ！

ただし、くれぐれも 呑みすぎにはご用心！ （＾ｍ＾）